Wordで文書を作成中に、テキストボックスを好きな角度に回転させたいのにできないという問題に遭ったことはありませんか。回転ハンドルが表示されない、回転メニューがグレーアウトして選べない、互換モードで制限されている……こうした事象の原因は多岐にわたります。この記事では、原因を整理し、それぞれの対処法をステップごとに解説します。読み終えれば、テキストボックスの回転トラブルを自分で解決できるようになります。
目次
Word テキストボックス 回転できない原因と検証ポイント
Wordでテキストボックスを回転できない原因は複数あります。互換モードの制限、文字列の折り返し設定、回転ハンドルの非表示、テキストボックスがインライン(本文と同列)扱いになっていることなどです。それぞれ確認と検証をして、どの原因に当てはまるか見極めることが最初のステップです。
互換モードになっている
文書が古いWord形式(たとえば拡張子が.doc形式)で保存されており、互換モードが有効になっていると、回転ハンドルや回転メニューが制限される場合があります。互換モードかどうかは、画面上部のタイトルバーに「互換モード」と表示されていることで確認できます。互換モードの場合は文書を最新形式(.docxなど)に変換すると多くの制限が解除されます。
テキストボックスの文字列の折り返しが「本文と一緒に」設定されている
回転ハンドルが表示されない原因のひとつとして、テキストボックスの文字列の折り返し設定が「行内(本文と一緒)」になっていることがあります。その場合、図形形式として自由に動かすオブジェクトではなくテキストと同じラインの一部として扱われ、回転ができなくなります。折り返しを「四角形」や「前面」「背面に回り込む」など、図形として扱われる設定に変更する必要があります。
回転ハンドルまたは回転オプションが表示されない/使用不可になっている
テキストボックスを選択しても上部に回転用の緑色のハンドル(回転ハンドル)が見当たらないケースや、回転メニューがグレーアウトして選べないケースがあります。これはツールバーが非表示になっている、または図形描画ツール/図形書式タブが開いていないためです。テキストボックス外をクリックしてフォーカスを外したり、図形を選択して書式タブが表示されるようにする必要があります。
Word テキストボックス 回転できない時の具体的な対処法ステップ
原因が判明したら、それぞれに応じた対処法を実行します。ここでは順序立ててステップを示しますので、一つずつ試して回転できるようになる方法を見つけて下さい。
文書を最新形式に変換する
まず文書形式が古い「互換モード」かどうか確認します。互換モードなら、ファイル情報画面から「変換」操作を実行して文書を更新形式に変更することで回転機能が復活することがあります。これにより、回転ハンドルが表示され、回転オプションの制限が解除されるケースがあります。
文字列の折り返し設定を変更する
テキストボックスを右クリックし、表示されるメニューから「文字列の折り返し」または「配置」のオプションを確認します。現在「本文と一緒に(行内)」になっている場合は、これを「四角形」や「前面」「背面」など図形として扱える設定に変更して下さい。すると、回転ハンドルが有効になり、自由に回転できるようになります。
回転オプションを使う
テキストボックスを選んだ状態で、「図形の書式タブ」または「描画ツール」の「回転」オプションを使用します。メニューから「右へ90度回転」「左へ90度回転」「任意の角度で回転」を選ぶか、回転ハンドルをドラッグして目的の角度に調整します。Shiftキーを押しながらドラッグすると15度刻みで滑らかに回転させられます。
特殊なケース:テキスト自体の方向を変えたい時
テキストボックス全体ではなく、テキストだけを垂直や縦書き、ミラー反転などに設定したい場合は異なる方法が必要です。最新のWordの機能を使えば、テキストの方向や3D回転効果で期待通りの見た目にできます。
テキストの方向を垂直または縦にする
テキストボックスを選択し、右クリックから「図形の書式設定」を開きます。「テキストボックス」項目の中の「テキストの方向」から水平/垂直表示を選択できます。SmartArtグラフィック内でも同様にテキスト方向を設定できる機能がありますので、グラフィックのテキストのみ縦にしたい場合はこの設定を活用して下さい。
3D回転でミラー反転する
テキストを鏡文字のように反転させたい場合、「図形の書式設定」の「効果」から「3-D回転」を選び、X軸またはY軸を180度に設定します。これによりテキストやオブジェクトを上下または左右反転できます。塗りつぶしやアウトラインの色が影響を受けることもあるため、設定後に見た目を微調整すると良いです。
表やSmartArt内での文字方向設定
表のセル内のテキストやSmartArtグラフィックのテキストは、個別に方向を設定できることがあります。たとえば表内なら「表ツール・レイアウト」タブの「文字列の方向」を使って90度回転させる方法があります。SmartArt内のテキストは「テキスト効果の書式設定」から方向を変更できます。全体を回転させずにレイアウトを整える際に役立ちます。
Word テキストボックス 回転できないが回避する追加の工夫
基本的な対処法以外に、回転できない環境で使える代替手段や応急処置も知っておくと便利です。文書の意図や印刷品質を損なわずに作業を進めたい場合に使える技ですが、通常の回転機能が使える環境ほど自由には設定できないことがあります。
ワードアートを使って回転する
ワードアートは通常のテキストボックスよりも自由な変形が可能です。文字の傾きやカーブ、斜め配置の自由度が高いため、見た目の調整に向いています。ワードアートを挿入し、必要なスタイルと書式を適用後に回転や3-D回転効果を併用することで、テキストを希望角度で配置できます。
テキストボックスを画像化して回転する方法
文章や図形が複雑でどうしても直接回転できない場合、テキストと図形を描いたテキストボックスをスクリーンショット又は図として保存し、それを画像として挿入して回転する方法があります。これは代替手段ですが、印刷時や拡大時の鮮明さに注意が必要です。
テンプレートやスタイルの調整を見直す
社内テンプレートや文書スタイルで図形書式が固定されていたり、書式保護がかけられていたりすることがあります。その場合はテンプレートの書式設定を解除するか、新規文書を使って同じ操作が可能か検証します。テンプレートに制限があれば、回転オプション全体が使えないように設定されていることも考えられます。
まとめ
Word テキストボックス 回転できない問題の原因は、互換モード、文字列の折り返し設定、回転ハンドルの表示や図形書式の制限など多様です。まずは文書形式や折り返し設定を確認し、必要に応じて最新形式に変換することが肝要です。テキストの方向や3-D回転などの機能も併用すると柔軟な表現が可能になります。
もしどの手順を試してもなお回転できない場合は、新規文書で同様の操作をテストし、別のパソコンや環境で再現するかどうか確認してみて下さい。テンプレートや文書保護が影響していることがあるため、環境ごとに差が出ることがあります。これらの方法で、ほとんどの回転できない問題が解決できます。
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